こんばんは。

ピラティス インストラクターのKYOKOです。

年末に向けて、何かと慌ただしい時期ですが、そんな時こそ、自分の体と向き合う時間を大切にしていただきたいと思います。

さて、最近「ポッコリお腹を解消したいんですけど、いい方法はないですか?」というご相談を立て続けに頂いたので、

私なりに調べたり、考えたりしたことを書かせていただきたいと思います。

ポッコリお腹の原因は色々考えられますが、今日はその中の一つとして骨盤の傾きを取り上げたいと思います。

直立二足歩行は人間の特徴の一つですが、そのためには、筋肉を使って骨盤を床に対して垂直に立てる必要があります。

骨盤が傾いている人は、この筋肉がうまく働かず、体が重力に負けてしまっている可能性があります。

脱力して背もたれに寄りかかり、骨盤を後ろに倒して座って、「楽だな~」と感じているあなた。

デスクワークをする時も、テレビやスマホを見る時も、その体勢を続けていませんか?

そのような筋力を使わないで何かに寄りかかっている感覚が当たり前になると、

立ち上がっても、直立二足歩行するための筋肉にスイッチが入りにくく、何かに寄りかかる体勢をとることで、身体は安心・安定を得ようとします。

それが、背もたれにもたれかかる代わりに、股関節を前の鼠径靭帯で支えて骨盤を後ろに倒し、

その分背中を丸めて頭を前に出すことでバランスをとるという立ち姿勢だったりします。

心当たりのある方も多いのではないかと思います。

このようなケースでは、身体がつぶれて、行き場を失った内臓が下腹の部分で前に押し出されるので、

ダイエットして体重を減らしてもポッコリお腹は解消されません。

骨盤は、大きく3つのパーツ,仙骨(+尾骨)・右寛骨・左寛骨からできています。

後ろは仙骨と左右の寛骨が仙腸関節でつながり、前は左右の寛骨が恥骨結合でつながって、骨盤の輪を作っています。

骨盤には重要な筋肉がたくさん付いていますが、その中から骨盤と下肢を結ぶ筋肉だけを、

挙げてみても、前側に恥骨筋・内転筋群・薄筋・縫工筋・大腿直筋・腸骨筋、横から後ろにかけて、

大腿筋膜張筋・大殿筋・中殿筋・小殿筋・深層外旋六筋・ハムストリングスなどが挙げられます。

簡単に言ってしまえば、骨盤についているたくさんの筋肉が、それぞれの方向から、左右の寛骨を引っ張るわけで、

その複雑なパワーバランスによって、骨盤の歪みや傾きが引き起こされると考えていいと思います!!

骨盤の歪み・傾きは千差万別。

その原因も、複雑に絡み合って、一筋縄ではいきませんが、色々な動きを試して、試行錯誤しながら絞り込んでいくことは可能だと思います。

骨盤の歪みは、ポッコリお腹だけではなく、骨盤底筋の不全や、下肢のアラインメントの不良から変形性膝関節症などにもつながっていきます。

エクササイズを通じて自分の体に向き合い、ご自身の骨盤の状態を知ることから、始めてみませんか?

スタジオでお待ちしております!!