“感覚を使って自然を楽しむ”というのは、治癒効果や自律神経調整効果があることが知られています。梅雨に入り、気分が上がり切らない方も多いかもしれませんが、そんな時におすすめなのが植物園。整備されているので観賞しやすく、植物の情報も得ることもできるので五感も脳も活性化されます。
ということで私は先日、高知県の「牧野植物園」にお邪魔してきました。

牧野富太郎さんは朝ドラ「らんまん」のモデルとなった植物学者です。
牧野博士にゆかりのある植物や高知県自生植物を見て触れることができます。季節の花はもちろん、温室では珍しい熱帯植物にも出会えるし、カフェや資料館もあるので1日滞在したいくらいでした。
当日、「あいにくの雨・・」と思ったのは一瞬。
葉の表面にはじかれた雨粒がキラキラと綺麗で、森林特有の空気感と土の匂いの中で自然の循環を感じられて、普段は晴れのお天気に恵まれている私には「雨でよかったなあ」とすら思えました😊

私はメディカルハーブが専門ということもあり、まず向かったのは「薬用植物」のエリア。正門付近にはあんなに人がいたのに、人っ子一人いない・・😅
しかしながら、生薬になる植物やメディカルハーブやスパイスとして使う植物の生きている姿が見られるのは、「あなたがあの有名な!」と、まるで「憧れの人」に会えた気分になれるものです。

雨の中、ひときわいい香りを放っていたのは「クチナシ」。
何本も並ぶ木の中で目を閉じても「これ!」と分かるほどの香りの主張、強いです😆
白く凛とした花弁、スーッと爽やかながら甘く色っぽい香りがします✨

翌日、ある方のブログで「いい匂いがしたなぁ~と思って振り返るとクチナシでした。でも近所で見るのと匂いは同じなのに今日の花は形が違ったんだよなぁ」と書かれていて、どれどれ?と写真を見ると牧野さんの植物園のものともちょっと様子が違っていました。同じ花でもいろんな種類があるんですね。こういう違いを見るのも楽しいものです😊

この笹は牧野博士が長年支えてもらった感謝として奥様の名前を付けた「サエコザサ」。
何も知らないまま見ればただの笹ですが、背景を知っていると観察する姿勢も変わりますし、出会えた感動もひとしおです。
植物の名札の一番上には学名、大きく和名、一番下に普段の呼び名が書かれていて、ちょっとした小話が紹介されているのも、ハーブを勉強し始めたころを思い出し、一人感慨深くなりました。

周りのお客さん方も各々の楽しみ方をされているようでしたが、人が集まるのはやっぱり花しょうぶやアジサイのお花の咲いているエリア。(なぜか花の写真は撮っていませんでした😅)
私もハーブを学んでいなければ、花の美しさに目を奪われたきりで
葉のひとつひとつをじっくり観察することはなかったかも、と思います。
目で見て触れて、香りを嗅いで、「少しちぎってみよう」と書かれているものは味わってもみて、風や雨の音も重なり、五感がフル回転。そこに少し背景や薬効の知識が乗ると情緒も豊かになるものです。より深く味わえた気がします。
牧野博士の名言「雑草という草はない」の言葉通り、
どれ一つとして見逃すことのできない植物たち。
その余韻を家に持ち帰り、庭の葉っぱたちを改めて愛おしく眺めております 笑
#倉敷 ハーブ教室
